新年あけましておめでとうございます。今年もリツアンをよろしくお願い申し上げます。
ぼくは労働者派遣制度に大きな可能性が秘められていると信じております。日本の雇用問題を解決できる可能性です。それを今年も追及していきたい。
ぼくの父親は、ぼくが生まれたとき静岡県の田舎町でレストランを経営しておりました。40年近く前の田舎町でパスタやピザなどを提供するレストランです。今となれば田舎町でもパスタもピザも提供するお店は普通です。ただ、当時とってはあまりに斬新的で当然客足も伸びず、ちょうどぼくが小学校3年生、4年生の頃だったと思いますが、お店は閉店してしまいました。
その後の父親は、工場の期間工、移動販売、中距離トラックの運転手、警備員などの職を転々、職を変えるたびに職歴は増えていき一枚の履歴書では職歴が書ききれないほどです。それでも父親は、彼の性格なのでしょうか、馬鹿正直に一つ一つの職を丁寧に履歴書に書いていました。
そんな父親の姿をいつも見ていた母親は、ぼくに「久彰が大きくなったら仕事を辞めてはいけない。職歴が増えれば増えるほどちゃんとした会社に勤めることはできないから」が口癖でした。
ぼくがいま派遣会社を経営している理由の根底にあるのは、この当時の経験があるんだと思います。常に新人で年下の社員さんから指導される父親と常にお金で苦労する母親、それを子どもながらに心配する僕と姉。両親は、社会的に見れば負け組です。ただ、ぼくを育ててくれた両親、ぼくは二人の子どもとして、その責任を両親に求めることはできません。社会の仕組みに求めてしまいます。一度、就職・雇用のレールから脱線すれば、なかなか元の正規の軌道に戻ることは難しい、そんな日本社会の雇用制度に失敗の原因を求めてしまうのです。
派遣から正社員。派遣期間を企業、労働者の相性を見極める期間。派遣を正社員雇用の採用の新しいツールにする。それが本当にやりたいぼくのビジネスです。
転職サイトや転職エージェントなど求人企業を紹介するだけのビジネスではなく、職歴を汚さず自分との相性がマッチングする企業を何度でも探せることができる仕組み、それはやっぱり派遣にしかできません。派遣から正社員登用して成功した成功事例が増えれば増えるほど派遣を採用ツールに導入する企業は増えます。そうすればぼくの両親のような失敗事例も意義あるものになるのかもしれません 笑
2016年は、リツアンが派遣会社から転職会社に成長できるきっかけ作り、土台作りの一年にしたいと思っております。派遣制度の可能性を信じて、今年一年も頑張ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
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