『ピンハネ屋』と呼ばれて

株式会社リツアンSTC 代表取締役 野中久彰

派遣のマージン率を0%にしました(勤続10年目から)

「クライアントへエンジニアを紹介しただけで、派遣会社はその後も継続して同率のマージンを貰い続けててもいいものなのか?派遣会社の最初の1回の紹介が、そこまで価値あるものなのか?」

 

会社の設立当時から、こんなことを考えていました。

 

この結果、導入したのが「プロフェッショナル契約(以下、プロ契)」です。プロ契とは、勤続4年目以降の方のマージンを6万5千円+経費に下げるというものです。月の売上高から「6万5千円の利益」と「経費である社会保険料の会社負担額」を差し引いた額が総支給となります。

 

入社して4年もたてば、エンジニアの皆さんは派遣先の職場にも、リツアンの社内ルールにも慣れ、内勤社員が本来行う労務業務の工数は減ります。この浮いた工数分の経費をエンジニアの皆さんに還元して、給料を厚くするという考えです。

 

プロ契をマージン率に換算した平均は19.4%です。これに対して勤続3年までの弊社のマージン率は29.4%です。つまり、プロ契のマージン率は10%下がるわけで、この給料制度はエンジニアの皆さんにとって間違いなく利益をもたらします。

 

この上でさらに、昨年度からリツアンは、勤続10年目以降のエンジニアからマージンを取ることをやめました。マージン率0%。つまり「さよならマージン」です。

 

もちろん、先ほど述べた社会保険料の会社負担分は引かせていただきます。経費を引かなかったら、リツアンは赤字になってしまいますから。ただ、リツアンは、勤続10年目以降のエンジニアさんの労働対価からは利益を頂きません。

 

この「さよならマージン」の給料制度を導入した理由は2つあります。

1つ目は、リツアンには退職金がないからです。

 

勤続10年目以降から、プロ契の期間と比べ、エンジニアの年収は78万円増になります。会社利益の6万5千円が、そのまま月給に上乗せされるわけですから。

 

これを前提に、例えば、22歳の新卒でリツアンに入社したとすると、定年の60歳まで27年間がゼロマージンということになります。つまり「さよならマージン」の給料制度を導入することで、プロ契しかなかったころと比べ、エンジニアさんの生涯年収は、2100万円(年78万増×27年間)増額します。2100万円は、退職金としても恥ずかしくない額です。これをリツアンのエンジニアは、会社からの退職金と考えてもらいたい。

 

ただ、マージン率ゼロで会社は本当にやっていけるのか?そう不安になるエンジニアさんもいるかもしれません。・・・十分にやっていけます。

 

 

勤続10年目以降のエンジニアを、僕たちは派遣社員としてではなく転職希望者として考えることにします。ご存知のように、派遣社員から派遣先企業へ直接雇用されれば多くのケースで紹介料が発生します。また「さよならマージン」が話題になれば、リツアンへの入社希望者が増えてくれるかもしれません。そうなれば、リツアンは母数拡大の利益を得ることができます。要するに「さよならマージン」は、リツアンにもメリットをもたらしてくれる給料制度です。

 

そして、年収がアップしたエンジニアは、派遣先企業からの評価が高くなります。搾取されていないと思える労働環境は、業務にいっそう身が入ります。この結果、リツアンのエンジニアは、派遣先企業から直接登用の声がかかりやすくなります。つまり、先日の記事でご紹介しました、リツアンの使命「派遣を経由した転職活動」の実現に一歩近づくわけで、これが「さよならマージン」を導入した2つ目の理由です。

 

以上、今回の記事も最後まで読んでいただきありがとうございます。筆不精ですが、少しづつ記事を更新していきますね。

 

PS:ちなみに、このさよならマージンのTシャツは、入社祝い品としてエンジニアの皆さんにお配りするために制作しました(笑)

 

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rstc928.hateblo.jp
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