派遣業業界のマージン率について調べてみました。
マージン(Margin)とは原価と売値の差額のことで、派遣業界においては派遣料金とスタッフに支払う給料の差額を指します。2012年の労働者派遣法改正によりマージン率は、すべての派遣事業主に対してホームページ上などで公開するよう義務化致しました。
とはいえ未だ公開していない派遣会社も多く・・・
派遣社員さんは、その実態を知る機会は少ないように思えます。
そこで派遣業界のマージン率の現状を調べてみました。使う資料は、厚生労働省が発表する『労働者派遣事業報告書』。
この報告書には、当該年度の派遣労働者の人数、市場規模、都道府県別の統計や各分野における派遣料金、派遣賃金などが掲載されており、これにより全国の派遣マージン率を計算することが可能とになります。
↓わたしが報告書の情報を基に各分野のマージン率をわかりやすくまとめたExcel資料です。
① 平成25年労働者派遣事業報告書
②平成24年度労働者事業報告書
派遣料金に対して30%ほどがマージン率という結果でした。一般派遣と特定派遣を比べれば、一般派遣の全国平均のマージン率は31.3%、これに対して特定派遣の全国平均のマージン率は34.6とその差は3.3%。
これは派遣社員さんの雇用形態が常用か否かという1つのあらわれでしょうか。また、分野別でみればソフトウエア、機械設計、研究開発、設備運転などのマージン率が約4割程度と最も高く人材に対する希少性の原理が働いているのかもしれません。
今後もマージン率調査はつづけていきます。
<<↓2015年8月19日に改めて派遣業界のマージについて調べてみました↓>>
派遣業界のマージン率について解説してみます
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