『ピンハネ屋』と呼ばれて

株式会社リツアンSTC 代表取締役 野中久彰

新しい採用方法(SYS採用)導入のお知らせ

給料及び福利厚生と同等に、もしかすると、それ以上に「誰と働くか?」は重要です。

 

小うるさい上司、こびる同僚、話が通じない後輩、職場ではいろいろと人間関係に悩まされるものです。せっかく面白い仕事にありつけたとしても、そんなんじゃ誰だってヤル気は失せてしまう。職場の人間関係ばかりに悩んで、出来る仕事も出来なくなり、生産性は著しく低下してしまう。そして、それが自分の社内評価につながってしまうという。なんというか、バカバカしいというか、本末転倒というか、でもでもこんな経験は誰でも思い当たる節はあるとおもいます。

 

所詮、人間関係は異文化交流です。いくら同じ日本に生まれたとしても、育ってきた背景は人それぞれであり、そこで軋轢が生じるのは、ある意味で仕方ないこと。だから、人との摩擦を回避する為に、人は長い歴史のなかで「礼儀」というものを生み出しましたんだとおもう。ここでいう礼儀とは、単に上下関係の言葉使いというものだけではなく、相手への配慮のこと。相手への配慮のなかでバランスを取り組織を円滑に進めるという知恵を人は生み出してきたんだと思うのです。

 

ただ、それでもなお、合わない人は合わない。こればっかりは、しょうがない。

 

もう、そんな人とは関わらないほうがいい。身のためです。

 

ゆえに、仕事では「何をやるか?」をこだわるよりも「誰とやるか?」を重視したほうが、もしかすると人は幸せになるのかもしれない、そう最近思えてきたわけです。

 

これを踏まえた上で、リツアンのエンジニアには「誰とやるか?」の選択権をもっと付与したい。

 

もちろん、リツアンのエンジニアは職場を選ぶ、あるいは職場を変える(シフトチェンジ)の権利を既に有しています。人間関係に悩みエンジニアが追い込まれてしまうのであれば、そんな職場は早々に変えたほうがいい。クライアントにエンジニアが潰されてしまうようなことがあれば、こっちとしてはホントたまったもんじゃない。エンジニアがもっと自由に活躍できるクライアントは日本全国にいくらでもありますから、そんな職場は早々に撤退したほうがいいのです。ですから、職場選び・変更の権利はリツアンのエンジニアは既に手にしています。

 

ただ、現状のリツアンのエンジニアが手にしていないは「新たなメンバーを選ぶ権利」です。

 

たとえ仕事内容や職場環境がよくても、新たなメンバーが加入することで職場環境は一変することもあります。長いこと人材ビジネスに携わっていると、そんな新メンバーにかき回された職場をたくさんみてきました。ですから、新メンバー選びはホントに重要です。

 

この新メンバー(派遣・SESの場合)の紹介は、通常、人材会社の内勤社員(営業・労務担当)がおこなっています。クライアントから人員の募集がかかり、その案件にマッチしたエンジニアを人選する。人材会社の内勤社員の腕の見せ所は「マッチング・スキル」です。マッチングスキルが人材会社の内勤社員の能力の大きな評価指標の1つだといえます。

 

ただ、先日、専務の平野くんと飲んでるとき「そもそも内勤社員が人選する意味あるの?」「俺たち技術のことぜんぜんわかんないよね」「技術や職場のことわからないから現場でミスマッチが起きてるんじゃねぇの?」みたいな話を反省の意味を込めて盛り上がりました。

 

そうです。僕たち内勤社員が人選する意味はないのです。むしろ、それがミスマッチを引き起こす原因です。人材会社の内勤社員が介在することにより、クライアントもエンジニアも迷惑をこうむるのです。そもそも、人材会社の内勤社員の目的は、エンジニアを1人でも多く実働させることです。お客様第一主義と体のいいことをいっても、本心は売上・配属目標をあげることですから、どうしても そこにズレが生じてしまいます。

 

この上で申しますと「リツアンのエンジニアはそうじゃない」

 

彼ら、彼女らは、クライアントのことを熟知しています。仕事内容の詳細、業務の進め方、上司の人間性、先輩や同僚の関係性、平均の残業時間、休日出勤の有無から食堂の味付や歓送迎会などの社外イベントの有無や会費まで、クライアントのありとあらゆることを身をもって知っています。

 

ですから、求職者は、僕たち内勤社員から上辺の浅い話を聞くよりも、実際にその職場で働いているリツアンのエンジニアから聞いた方が何十倍も深みのある話を聞ける。配属前に思い描いた職場像と実際とのギャップは起きにくい。つまり、雇用のミスマッチという皆の不幸を回避できるのです。

 

また、職場に出勤する初日は、誰でも緊張します。でも、リツアンのエンジニアと配属前から頻繁にコンタクトを取っていれば、その緊張も解けるはずです。職場への予備知識も十分あり、既にその職場には仲のいい知人いがいますから、極端に緊張する必要はありません。

 

さらに言えば、リツアンのエンジニアが選考した人物が配属後に問題を起こせば、それは選考したエンジニア自身の首をしめることになります。ですから、数値目標よりも、いかに職場にとってプラスになるかを重視します。職場の生産性を上げ、あるいは工数削減のために役立つ人物かどうか選考は慎重になり、本当の意味でのお客様第一主義が実現できるわけです。

 

このように、僕たち内勤社員が抜けるだけで、クライアントも、エンジニアも、求職者も万事が全て円滑に進みます。なので僕たちはいらない。そんな採用の仕組をつくりたい。それが今日のブログでの報告事項です。


その採用の仕組ついては、これまでリツアンが独自に禁止してきた求人サイトの利用を解禁します。もともと求人サイトを禁止していた理由は、高額な求人費を払うなら、その分をエンジニアに還元したほうがいいとの考えからです。ただ、今回の企画は、エンジニアによりメリットが生まれる方法ですから、その禁じ手を破ってもいいんじゃないかという結論に至りました。おこらないでね(笑)

 

 

話を戻します。この求人サイトには「スカウト・メール」というサービスがあります。求人サイトに登録している転職希望者や求職者の方へ会社側からメールをおくるもので、「これこれこういう仕事があるからうちに来ませんか?」みたいなヘッドハントを目的とした機能です。

 

で、これから、このスカウト・メールをエンジニアにお願いしようとおもっています。

 

もちろん任意です。強制ではありません。

自発的なアルバイト感覚で・・・

 

いまはどこも人材不足で完全なる売手市場です。ですから、エンジニアの皆さんが働いている会社や部署も、おそらく慢性的に人が足りていない状況だとおもいます。おそらくエンジニアに関しては、この状況が、この先も長期的に続く見込みです。

 

ですから、その職場で一緒に働いてくれそうな方をリツアンのエンジニアが自ら探しててみて下さい。スカウト・メールを使って、その方にコンタクトをとってみて下さい。また「もぐもぐ手当」などを使って、転職希望者や求職者の方とじっくり話をしてみて下さい。そして、もし仮に双方がOKなら、もうそこで採用してきてほしい。

 

つまり、「一緒に働きたいと思う人を自ら探してごらん、そしたらいいことあるぜ」(seek and you shall find)採用です。*1

 

略して『SYS採用』

 

まぁ、略になってませんが、とにかく来期(9月1日)からは、このSYS採用を導入します。

 

リツアンのエンジニアの方なら当然、ご存知の方も多いかと思います。弊社には、リファラル手当というものがあります。

 

リファラル手当とは、紹介してくれたエンジニアの方がリツアンに入社してくれたら、一時金として10万円のインセンティブ、また紹介入社エンジニアがリツアンに在籍している期間中は、紹介者へは毎月、5000円の手当が支給される制度です。

 

いま自分が経験している知識が商材になります。へたな副業よりも、よっぽど効果的だとおもいます。また、人手不足で困っている配属先の部署の役にも立つし、未知への恐怖を抱いている求職者にとっても救いになります。つまり、誰も損せず、誰に対してもメリットがある採用方法かといえます。

 

現在、ブログやTwitterでエンジニアがリツアンのことをPRしてくれています。Twitterのプロフィールには「リツアン・エンジニア」と社名まで載せてくれて、また、自分の給料明細という最高級の個人情報までオープンにしてくれている方もいます。彼ら、彼女らは決して金のためだけにやっているわけじゃない。でも、そんな彼ら、彼女らの活動をみると何か還元してあげなきゃと思うのは僕だけじゃないはず。

 

会社の発展と社員の生活の向上が比例する組織は強い。代表である僕だけでじゃなく、皆に肥えてほしい。SYS採用は、その一助になれば・・・そう思う。

 

ですから、この「SYS採用」を来期から導入致します。

 

細かな取り決めなどは、また社内メールにてお知らせします。

 

ご興味がある方は、ぜひぜひお力を貸してください。

 

宜しくお願い申し上げます。

 

追記:最近の芸能界のニュースを見聞きしていて、芸能事務所などの仲介業は日に日に役割が薄らいでいっているのを実感しております。人材会社のリツアンも芸能事務所と同じ仲介業者です。リツアンが「市場から必要ない」と言われる前に、一足早く自らの手で自らの役割を薄めていく努力、これがいま重要だと感じております。これまでの人材会社のような単に人と企業をつなげるだけではなく、違う活路を見いだしいかねば・・・これを来期の中心課題と位置付けて、頑張ってみます!!

 

個人ではできないことでも、法人ならできることがあります。たぶん、これが新しいサービスの根幹になっていくような気がします。以上、長ったらしい文章でしたが、また報告しますね。

 

 

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*1:英語は内勤社員のハル君にお願いしました。僕が英語わかるわけないから